打ち合わせから設計、製造、現地調整まで、同じ技術者が一貫して担当する対応力に強みを持つエーアイテック。自動機では、主に電子機器やIC機器ライン向けの機器製造を行っています。
長野という地方に拠点を置きながら、日本はもとより中国からもエンジニアが集まっていると言います。新しい技術を積極的に取り入れる姿勢やフットワークの軽さを武器に、さまざまな要望に応えてくれます。
異形部品挿入機
1枚のプリント基板に対し、大きさや形状の違う部品を挿入する装置で、エーアイテックでは、異形部品挿入機の基板が回転する「XYθ3軸制御基板搬送ロボット」の特許を取得しています。歩留まりが上がるほか、中間の検査工程を省ける場合もあるため、ラインの効率化や製品生産性の向上に寄与するとのこと。エーアイテックの異形部品挿入機では、車載用の電子機器やアミューズメント機器製造において数百台の実績を持っています。
コーティング機
車載用の電子機器や発電所、エアコン等のコーティングを自動化する機器です。フィルムコーティングのため高速でムラのない塗布ができるほか、仕様によってはマスキングなしでコーティングを行えます。1台で両面塗布や仮乾燥などのカスタマイズも可能。様々なコーティング剤に対応できる上、コンパクト設計で省スペース化も実現します。
低高温検査機
マイナス40~120℃での動作を確認できる、電子機器IC機器向けのテスト装置です。特に屋外の厳しい条件下での動作が求められる、車載用電子機器の製造に多く用いられます。ワークの質量等の条件によってはマイナス60~300℃の製作実績もあり。冷凍機一体型と別体型の2タイプがあり、冷凍機一体型は省スペースで温度ロスを少なくでき、別体型では低コストでの運用が可能です。エーアイテック開発の冷凍機と組み合わせることで細かな制御にも対応できるようになります。
エーアイテックは、ハンダ付け機やカバー組付け機の製造を行っており、複数のラインナップを揃えています。フロー方式やコテ方式、レーザー式のハンダ付けが可能で、画像処理で半田付けの良否を判定するタイプもあります。
コーティング加工を自動化するコーティング機の開発・製造を行っています。エーアイテックでは、塗布が安定するための対策として液幅センサや液温、粘度管理ができる機能を搭載。塗布条件とワークを郵送すれば、塗布したワークサンプルと塗布時に撮影した動画を撮影してくれます。デモ機の見学も行っていて、実際に目視で確認してから導入を検討することも可能です。
電子機器IC機器向けの温度検査を行う低高温検査機の製造を行っています。冷風をワークに吹き付ける事により冷却する仕組みは、エアコンメーカーで培ってきた技術力を活かしたもの。冷凍機の細かな制御も可能で、仕様変更等で大きな冷却能力が必要となった場合も柔軟に対応してくれます。
正社員の約70%が設計者という技術力を活かし、主にFA機器の開発や設計、製造、販売を行っているエーアイテックは、1986年の創業以来、地元長野に根付いてきた企業。
創設メンバーがエアコンメーカー出身ということもあり、冷凍機や熱関連の技術を得意としていて、自社開発の冷凍機や低高温検査機を使った検査に強みを持っています。
会社の所在地 | 長野県松本市和田4010-31 |
対応機器 | 車載用電子機器、IC、医療器具 |