独自技術によりサイクルタイム5秒台の検査が可能
Lulimo Hは、SCREENホールディングスが独自に開発したMulti Angle Multi Shot技術によって5秒台のサイクルタイムを実現しました。
欠陥検査の各工程にかかる時間を短くすることで検査プロセス全体の時間短縮につながり、従来の黙示検査から効率的な自動検査への移行をアシストしています。
検査から加工物排出までのプロセスを一元化
Lulimo Hは搬送一体型の欠陥検査装置であるため、加工物を投入して実際に欠陥検査を行い、その後加工物を排出するまでの一連の検査プロセスを一元的に実行可能です。
Lulimo H一台で作業が完結する使いやすさに加えて、対応する加工物は直噴部品やハブ軸受けをはじめとして多種多様であり、公式サイトに記載のない加工物でも問い合わせ次第では柔軟に対応しています。
画像処理によってショットブラスト痕を除去
Lulimo Hの欠陥検査は画像処理方式を採用しており、対象物のショットブラストコンを除去して欠陥を検出します。
深さ0.3㎜、幅0.5㎜レベルの欠陥から認識可能で、対象物の条件次第では深さ0.1㎜の欠陥まで検出実績があります。
高精度な画像処理によって欠陥の見逃しを防ぎ、製品の品質向上に貢献します。
打痕、キズ
Lulimo Hは、直噴部品やコンロッド、ハブ軸受けなどの金属部品表面に発生した打痕やキズなどの欠陥を検出できます。検査ユニットに搭載された合計17台のカメラが対象物の検査用画像を撮影し、画像処理方式によってマスタ画像と比較・検証することで欠陥項目を検出します。
肌不良
Lulimo Hは、金属部品の面荒れや金型起因不良、くぼみ、しごき痕など、肌不良に関する欠陥項目も検査可能です。
部品全面の検査を要する場合でも、サイクルタイム5秒のスピードと、深さ0.3mmから認識可能な正確性で、対象物を360度あらゆる角度から画像処理して欠陥の有無を検証します。
検査精度が高いため過検出もなく、効率的な欠陥検査と品質向上に効果的です。
欠肉、加肉
Lulimo Hは、金属部品の欠肉や加肉も検査できます。
従来の目視検査では検査員によって属人的な作業になりがちだったこれらの欠陥項目も、Lulimo Hであれば正確な検査基準に基づいて検査結果を可視化できるため、欠陥の見落としなどのトラブル防止につながります。
高度な検査を自動化することで検査員の肉体的および精神的なストレスも軽減できるだけでなく、これまで検査員の採用や教育にかかっていたコストの削減にも効果的です。
検査ユニットの販売だけでなく、検査装置全体をワンストップで依頼できる機械製作会社を紹介しています。
製作会社 | SCREENホールディングス |
検査精度(最小単位) | 深さ0.3mm、幅0.5mm以上 |
用途(検査対象) | 直噴部品 |
検査項目 | 打痕、傷、肌不良、その他 |
検査方式 | カメラ |
出力情報 | 欠陥箇所のマーキング |