安川電機では、高剛性設計(機械のゆがみを抑える頑丈な構造)と最適サーボ制御(モーターの回転をきめ細かく調節する仕組み)を組み合わせたシステムを提供しています。モーターを正確に動かすサーボドライブと電圧を調整してモーターを動かすインバータで振動を抑え、位置決めのずれを小さく保つことが可能です。たとえば、Σ-Xシリーズのエンコーダは、1回転を約6,700万分の1の細かさで検出でき、微小な動きも逃しません。
ロボットパレタイジングシステム
関節が複数ある「MOTOMAN-PLシリーズ」とサーボドライブを組み合わせ、製品の取り出しから箱詰めまでを自動化。人手で重い荷物を持たずに済み、作業の速さと安定性が向上します。
レーザー溶接セル
「MOTOMAN」溶接ロボットとレーザー発振器を組み合わせた装置です。レーザーのビームで金属をつなぎ合わせる際、ビード幅(溶接部分の幅)を自動で均一に保ち、同じ動作を何度も繰り返しても品質がばらつきません。
組立・検査自動化ライン
カメラでの画像検査やレーザー測長を組み合わせ、部品の組み立てから傷や形状チェックまでを一貫して自動化。製造データはクラウドに送られ、後で作業状況を確認したり、不具合の傾向を分析したりできます。
多関節ロボットや協働ロボットを使って、部品の取り出し、ねじ締め、差し込み、検査までを自動化。パーツフィーダと連動することで、小さな部品が混ざっても正しく組み立てられるラインを構築できます。
サーボドライブとインバータを連携させ、切削工具の回転数や送り速度を自動で最適化。高剛性設計により振動を抑え、工具の摩耗を減らしながら、加工時間を短縮します。
画像検査システムやレーザー測長システムで製品の寸法や外観をチェックし、良品と不良品を自動で仕分け。検査結果はクラウド上に保管されるため、いつでも過去のデータをさかのぼって確認できます。
安川電機株式会社は1915年に福岡県北九州市で創業。ACサーボモータやインバータ、産業用ロボット「MOTOMAN」を中核製品とし、機械と制御技術を組み合わせたメカトロニクス技術を各種産業に提供している企業です。営業・サービス拠点は世界各地に広がり、部品交換や技術サポートを迅速に行える体制を整えています。
所在地 | 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 |
主力製品 | ACサーボモータ(Σ-Xシリーズ)、インバータ、産業用ロボット「MOTOMAN」、i³-Mechatronics |