円筒内面検査装置

円筒内面検査装置は、目視で確認しにくい円筒状部品の内側をレーザーやカメラでスキャンし、傷、バリ、異物といった欠陥の有無を調べることができる装置。自動車エンジンのシリンダブロックやブレーキキャリパなどの内面を高精度・高効率で検査することができます。

円筒内面検査装置の主な用途

  • エンジンボアの内面検査
  • シリンダライナの内面検査
  • マスターシリンダーの内面検査
  • バルブボディの内面検査
  • ピストンの内面検査
  • ブレーキキャリパの内面検査
  • …etc

欠陥検査ができる円筒内面検査装置一覧

※2021年4月26日時点、Google検索「欠陥検査装置」の上位15社の検査ユニットメーカーのうち、円筒内径表面検査ができる外観欠陥検査装置を扱っているメーカーの製品を紹介しています。

製品名 精度
(最小単位)
生産体制 認証 検査方式 検査項目
ジャイロスキャン Φ0.05mm 自社一貫 米国FDA
CE認証
レーザー走査 鋳巣、割れ、キズ、切粉、異物、溝加工有無、面取り加工有無、加工うねり不良、溝幅測定
ANALYZER 0.2mm 記載なし 記載なし レーザー走査 巣穴、キズ、バリ、欠け、切りくず、切削痕、びびり、はく離、打痕、はがれ
NOZOC Φ10mm 記載なし 記載なし カメラ 内面の傷、バリ、異物、鋳巣
ROLIS 記載なし 自社一貫 記載なし カメラ 円筒の芯ずれ、円筒の芯ぶれ、キズ
シリンダー内面検査装置 不明(10μ/画素 ) 記載なし 記載なし カメラ キズ、異物、欠け、加工痕、鋳巣

スキャン方式の違いによる
メリット・デメリット

レーザースキャン方式

メリット

レーザースキャン方式では光の反射度合いによって傷などの欠陥を検出するため、色や像に基づいて検査するカメラ方式と比べてより正確な検査が可能です。
また、検査装置と別に光源装置を用意する必要がなく、設置環境を問わず再現性の高い検査結果が得られる点もメリットです。

デメリット

カメラ方式による画像処理のように撮影をするわけではないため、色味や形状などの変化を検知することは困難です。

カメラ方式

メリット

高解像度カメラを用いて撮像するため、検査のためのマスタ画像などを取得できます。形状の変化だけでなく、色味、色ムラについて詳細な検査を実行することが可能な点もメリットです。

デメリット

色ムラやロット違いによって生じるノイズの影響を受けやすいため、検査精度はレーザースキャン方式に比べてやや劣ります。

レーザースキャン式
円筒内表面検査装置について
詳しく紹介

ジャイロスキャン 引用元:長野オートメーション公式HP(https://www.nagano-automation.co.jp/gyroscan-page/)
検査精度 Φ0.05mm
検査対象 おもに自動車部品などの円筒物内径
(エンジンボア、シリンダライナ、マスターシリンダ、バルブボディ、
ピストン、ブレーキキャリバ)
メーカー名 長野オートメーション

ジャイロスキャンの特徴

ジャイロスキャンは、切削穴表面の欠陥検査を自動化する検査機です。
使用は非常に簡単で、円筒状の検査プローブを検査対象物に入れるだけで、あとは検査プローブが微小のレーザーを発しながら回転し、対象物内部に欠陥があるかどうか検出します。
検査が終わったら、物体内の判定画像と判定結果が操作画面に自動で表示されます。

ANALYZER(シグマ) 引用元:シグマ公式HP(https://www.sigma-ls.jp/products/analyzer.html)
検査精度 φ8mm
検査対象 バルブボディ、シリンダーブロック、ミッションケース
メーカー名 シグマ

ANALYZERの特徴

ANALYZERは、エンジンブロックやバルブボディ、ペアリング、ピストンなど円筒形部品の内面に欠陥がないかを検査します。
非破壊かつ非接触の欠陥検査によって、従来欠陥検査に要していた時間を削減できるだけでなく、検査員に肉体的・精神的コストをかけることもなくなります。
目視検査の行き届かない箇所まで細かく検査できるため、未検査範囲を少なく抑えることもできます。

カメラスキャン式
円筒内表面検査装置について
詳しく紹介

シリンダー内面検査装置 引用元:ソフトワークス公式HP(https://www.softworks.co.jp/PDF/cylinder.pdf)
シリンダー内面検査装置のおすすめポイント
検査精度 35mmφ
検査対象 自動車部品
製作会社名 ソフトワークス

シリンダー内面検査装置の特徴

シリンダー内面検査装置は、従来の欠陥検査機に比べて10分の1の時間で欠陥検査を実行します。
欠陥検査の閾値を任意で設定することで、閾値に内して良品か不良品かの検査結果を全自動で判別します。
検査の用途に合わせて、カスタマイズして使用することもできます。

NOZOC 引用元:エデックリンセイシステム公式HP(http://www.edeclinsey.jp/?page_id=3435)
検査精度 内径φ10mm、 外径φ12mm
検査対象 自動車部品
メーカー名 エデックリンセイシステム

NOZOCの特徴

NOZOCは、画像処理機能として合計5種類の検査モードを標準装備しており、欠陥項目に合わせて検査モードを選択できます。
検査用途に合わせて、リング照明と同軸照明のうちから最適な照明を選んで使用できます。
判定結果はCSV形式で保存、出力が可能なので、欠陥発生の原因追求や製造プロセスの効率化、製造ラインのトレーサビリティ強化に役立てることができます。

ROLIS 引用元:ユキ技研公式HP(https://www.yukilabo.co.jp/open_qhm_pub/index.php?IMD_product検査装置)
検査精度 記載なし
検査対象 自動車部品
メーカー名 ユキ技研

ROLISの特徴

ROLISは、検査部位、回転部位、カメラ性能の違いによって8種類に分けられ、多種多様な製品形状や撮像条件に柔軟に対応可能な欠陥検査機です。
標準搭載の開閉式スリットを使えば、ピント調整や画角調整、光源調整といった調節作業を簡単に行えます。
幅のあるスリットで撮像するROLISカメラは、一定の範囲内であればハイライトが外れても自動で補足して正しく受光できます。

検査精度 最小Φ0.1mm程度
検査対象 記載なし
メーカー名 株式会社 松浦電弘社

内径外観検査装置の特徴

松浦電弘社の内径外観検査装置はKIRIN製のジャイロスキャンを使用しており、レーザースキャンによって内径外観の欠陥を検査してくれます。主に金属表面のキズや巣、バリ、汚れ、異物などを検出可能。対象物によるものの最小Φ0.1mm程度まで検出してくれます。判定基準は部位によって設定を変更できるため、より精度の高い検査を行えるでしょう。
また、ワークに適した設計・製作に対応してくれるのも嬉しいポイント。さらに外径外観検査装置と組み合わせれば、内面・外面の検査が可能です。

円筒形外観検査装置 引用元:パシフィックシステム公式HP(https://www.pacific-systems.co.jp/solution/119.html)
検査精度 最小φ1~5mm
検査対象 鋼材、樹脂、紙、織物などの断面形状が円筒形で棒状もしくは糸状のもの
メーカー名 パシフィックシステム株式会社

円筒形外観検査装置の特徴

円筒形の全周囲を瞬時に外観検査できる装置で、合剤、樹脂、紙、織物など、あらゆる材質に対応。また、均一な柄があるものでも検査が可能です。円筒内面検査装置には外観センサーが搭載されており、外観装置が通過する際には、目視での確認が難しい細かな凸凹やキズ、汚れなどを瞬時に検出します。また、オプションにはなりますが、画像保存ユニットも搭載できますので、検査結果を保存したい場合にも適した装置だといえるでしょう。

DMK-Ⅲ 引用元:日本エレクトロセンサリデバイス公式HP(http://www.ned-sensor.co.jp/products/inspection_equipment/dmk_3.html)
検査精度 記載なし
検査対象 自動車部品、建築補強部品、各種ピン部品
メーカー名 日本エレクトロセンサリデバイス

DMK-Ⅲの特徴

傷やサビ、異物などの表面不良の検査や全長測定などを行うことができる装置です。モニタリング機能や自動サーチ機能も搭載。自動車部品や建築補強部品などの検査に活用されます。コンパクトかつ丈夫なので、非常に取り扱いしやすいのも特徴の一つ。

TPIシリーズ 引用元:日本電産トーソク株式会社公式HP(https://www.nidec.com/jp/nidec-tosok/product/search/category/B104/M104/S104/NTSC-tpi/)
検査精度 記載なし
検査対象 記載なし
メーカー名 日本電産トーソク株式会社

TPIシリーズの特徴

日本電産トーソクが開発した円筒内面巣穴検査装置です。鋳物加工品の研削加工面の巣穴や剥離などの検査を行うことができ、非接触で自動化することができます。人為的ミスも起こりにくくなり、より正確な結果が得られやすくなるでしょう。

円筒金属加工品検査装置 引用元:株式会社野毛電気工業公式HP(https://inspection.nogeden.co.jp/products/visual-inspection/218/)
検査精度 φ2mm
検査対象 半導体、自動車部品、金属加工品など
メーカー名 株式会社野毛電気工業

円筒金属加工品検査装置の特徴

独自の治具とライティング技術によって、油付き円筒外周検査を可能にしています。外観検査においては2種類のオリジナルのソフトウェアを提供。導入後のサポートも行っており、万が一故障があった場合もメンテナンス対応が可能です。

光干渉式周面精密測定機 引用元:アダマンド並木精密宝石株式会社公式HP(https://www.ad-na.com/magazine/archives/693)
検査精度 φ1.1mm~
検査対象 自動車部品、焼結軸受・動圧軸受など
メーカー名 アダマンド並木精密宝石株式会社

光干渉式周面精密測定機の特徴

最小内径φ1.1mmの精密細孔加工部品の内周面を非接触かつ0.2μm以下の高精度で自動測定できる測定器です。内周面や内径のほかに、真円度や粗さ、形状を同時に測定することが可能。3D自動傾斜補正機能がついており、セッティングフリーで測定できるのも強みです。

チューブ内面検査装置 引用元:アイ・ピー・システム公式HP(https://www.ip-sys.co.jp/sub-deepinsight_tube.html)
検査精度 記載なし
検査対象 記載なし
メーカー名 株式会社アイ・ピー・システム

チューブ内面検査装置の特徴

ディープインサイトCCDカメラが搭載されており、異物や汚れなどを的確に識別できる装置です。上部から下部までピントの合った画像が撮影できるでしょう。フリーエッジ追従も可能で、オペレーターの操作性も追及しています。

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